韓国・サムスン電子は1月31日、2023年第4四半期及び通期決算を発表した。これによると、2023年通期の売上高は前年比14%減の258兆9,400億ウォン、営業利益は前年比84.9%の6兆5,700億ウォンとなり、世界的な金融危機があった2008年以降、半導体部門の不調から15年ぶりに年間営業利益が10兆ウォンを下回った。

また、半導体部門の営業損失は14兆8,800億ウォンの赤字となった(前年は23兆8,200億円の黒字)。同部門の赤字も2008年以降15年振りで、過去最大の赤字を計上した。同部門の売上高は前年比32%減の66兆5,900億ウォンで、そのうちメモリ売上高が前年比36%減の44兆1,300億ウォン、ファウンドリ・システムLSIの売上高は前年比25%減の22兆4,600億ウォンであった。22年秋から続いた半導体不況の影響を大きく受けた結果となった。

但し、半導体不況は底を脱したとみられ、半導体部門の2023年第4四半期の営業損失は2兆1,800億ウォンとなり、第1四半期の4兆5,800億ウォンを底として、第2四半期の4兆3,600億ウォン、第3四半期の3兆7,500億ウォンに続き、3四半期連続で赤字が減少した。

なお、DRAM事業については第4四半期に黒字に転換したと明らかにした。同社はこれについて、全般的な顧客の在庫が正常化したのに加え、PC・モバイル向けのメモリ搭載量の増加とAIサーバの需要が継続していること、HBM、DDR5、LPDDR5Xなどの高付加価値製品の販売増加が要因であると説明した。

一方で、ファウンドリ・システムLSI事業部では依然兆単位での赤字となっている。特にファウンドリについては、同社が莫大な投資を継続しているが、「顧客の在庫調整と世界的な景気回復が遅延し、市場の需要が減少した」ため、実績不振が継続したと説明している。台湾・TSMCに対抗するために踏み切った同社の巨額投資が実を結ぶのにはまだ時間がかかるものとみられる。

出典:samsung electronics 4Q23 Earnings Conference call