11月に立ち上がった、国内の先端半導体製造を目指すラピダスは2022年12年6日、国際的な半導体研究機関であるベルギーimecと技術協力を行うことで覚書(Memorandum of Cooperation:MOC)を交わした。ラピダスはimecが行っている最先端ナノエレクトロニクス・プログラムのコアメンバーとなり、共同で将来技術の開発に向けた工程表を作成していくことになる。ラピダスはimecに技術者を派遣し、imecも日本での研究開発チームの設立を検討する。
ラピダスの小池淳義社長は「imecと技術革新を推進することが、(ラピダス)の原動力になると信じている」と語っている。
さらにMOCは、日本における2nm以降の技術の研究開発拠点となる「最先端半導体技術センター(LSTC)」との連携も視野に入れたものとなっている。LSTCに対しては、西村康稔経済産業相は2022年12月11日の閣議後の記者会見で700億円を助成すると表明した。LSTCは2022年内の設立を目指している。
なお、日本政府は22年度の第2次補正予算案に半導体産業の拠点整備の助成金として約3500億円を計上している。