中大手自動車メーカーBYDの子会社である「比亜迪半導体(BYD Semiconductor、以下、BYD半導体)」が親会社BYDから分離し、深圳証券取引所の新興企業向け市場「創業版」に上場する計画を中止したことを発表した。

理由としては、現在電気自動車市場は急速に成長しているものの、BYD半導体がIPOを行なって資金調達をし、チップ工場生産能力を拡大しても、その生産能力を埋めるだけのウエハ供給量には達していないこととされている。

そのため現在、BYD半導体では上流のウエハの生産に重点を置いており、済南のパワー半導体生産能力増強プロジェクトに投資した。すでに生産を開始し、ウエハ生産能力は順調に拡大しているという。

BYD半導体は、IGBTモジュールにおいて、中国市場では独 Infineon Technologiesに続いてシェア2位とされており、親会社であるBYDの電気自動車販売台数の増加とともに、拡大を続けている。