富士電機は2022年10月27日、2022年度上期(2022年7月〜9月)業績を発表した。同期の全社売上高は前年度同期比12.4%増の4,471億3,800万円、営業利益は同64.0%増の267億1,900万円、純利益は同44.9%増の202億5,800万円となった。
半導体事業の同期業績は、売上高は同14.3%増の947億1,000万円、営業利益は同26.5%増の149億4,800万円となった。半導体分野は、ディスク媒体事業からの撤退影響があったものの、電動車(xEV)向け及び産業分野向けのパワー半導体の需要拡大及び為替影響により、売上高は前年同期を上回った。産業向けが553億円、自動車向け電装用製品の売上高は417億円となった。パワー半導体の生産能力増強に係る費用の増加や素材価格及び動力費の高騰影響があったものの、高操業の維持により、営業損益も前年同期を上回った。
上期の半導体事業向け設備投資額は同42.4%増の309億円となった。
2022年度通期の半導体事業売上高は前年度比14.1%増の2,040億円、営業利益は同15.3%増の313億円を予想している。設備投資額は同66.2%増の697億円を予想している。