世界半導体最大手の韓国Samsung Electronics社は2022年10月27日、2022年度第3四半期(2022年7月〜9月)の業績を発表した。半導体事業(DS)の売上高は23兆2,000億ウォンとなり、前年度同期比14%減、前期比では15%減となった。メモリ事業の売上高は15兆2,300億ウォンで、前年度同期比では27%減、前期比は28%減となった。システムLSI/ファウンドリ(非メモリ)事業の売上高は7兆7,900億ウォンで、前年度同期比31.8%増、前期比5.0%増となった。メモリ事業では、ユーザでの在庫調整、汎用メモリの需要減少が予想を上回るペースで進んだことから、売上高は大幅な売上減少、ビット出荷量量も低減した。NAND型フラッシュメモリについても、予想以上の悪化となった。
非メモリ事業ではファウンドリ事業が過去最高の売上高を記録するなど、好調に推移した。
メモリの売上減少に伴い、営業利益も前年度同期比48.7%減、前期比5.6%減の5兆1,200億ウォンにまで減少した。
ディスプレイ事業は売上高が9兆3,900億ウォンで、前年度同期比21.8%増、前期比6.0%増となった。営業利益は1兆9,800億ウォンで、前年度同期比86.8%増、前期比32.9%増となった。
次回の2022年度第4四半期(2022年10月〜12月)については、メモリ事業では出荷量が拡大し、システムLSIではイメージセンサを含むSoCが牽引、ファウンドリ事業は堅調に推移すると予想されている。
ディスプレイ事業はモバイル用途向け製品、OLED製品の需要拡大が見込まれる。大型ディスプレイではQD-OLEDの拡大が見込まれている。
同期の設備投資額は全社で12兆3,100億ウォンとなった。