フラッシュメモリには、プログラムの格納等で主に利用されるNOR型と、書類や画像といったデータを格納する用途で主に利用されるNAND型の2種類が存在する。NOR型はNAND型と比較して、読み取り速度が高速であるといった長所があるが、データ消去や書き込みが低速であり、低容量といった短所がある。そのため、データを消去しないスマートフォン等のデバイスのプログラムを保存する「コードストレージ」用途に適すると言われている。また、NOR型はNAND型と比較して、ランダムリードが得意で、保存したデータを高い信頼性で保護する特性をもつ。そのため、家電や通信機器、産業用アプリケーションや自動車といった高い信頼性や読み込み性能が求められる箇所で普及している。

IC Insightsによると、NOR Flashは2021年のフラッシュメモリ市場全体の4%に留まるが、NOR Flash製品の売上高は前年比63%増の29億USドルとなり、高い伸びを示した。また、出荷個数は同33%増、平均単価は同23%上昇した。NOR Flash市場は2022年にも21年比で21%成長すると予測され、売上高は35億USドル上ると見られる。


NOR Flash市場は、台Winbond社、台Macronix社、中GigaDevice社によって寡占され、3社の合計市場シェアは91%となっている。台Winbond社のNOR Flashの売上高は2021年には10億USドルを超え、市場シェアは35%でトップシェアとなる。同社は2011年以来、58nmプロセスを採用してNOR製品を生産したが、2021年から40nmプロセスを採用し、性能を向上させている。