ディスコは2022年3月31日、2021年12月6日に締結した不動産購入契約に基づき、ANAホールディングス株式会社より東京都大田区東糀谷の不動産(建物付土地・旧ANA訓練センター/ビジネスセンタービル)の取得を完了し、同年4月1日より「羽田R&Dセンター」として使用をはじめることを発表した。取得額は約280億円。
羽田R&Dセンターの敷地面積3万2,321 m²に、全部で7棟を設置している。7棟合計の延床面積は6万3,008m²。施工は大林組が行った。

この羽田R&D センター建設の経緯は、

①今後ますます半導体・電子部品の需要が見込まれることで、これまでの製品・技術開発拠点であった大森の本社がフルキャパシティに近い状況にあったことや、羽田R&Dセンターの従来比2.2倍となる広い建屋を生かすことによって、多様な開発ニーズに柔軟に対応していく体制を構築していく事ができる。

②広島事業所・呉工場/桑畑工場および長野事業所・茅野工場を生産拠点とする同社だが、製品開発は主に本社・R&Dセンターで行っている。これまでは生産拠点それぞれで行っていた新製品の量産に向けた検証が、今後は開発拠点の羽田で実施可能となり、昨今のような高需要期には本社従業員が広島・長野へ生産支援に移動することになるが、今後は羽田の立地や広いスペースを活かして在京のまま対応できるようになる。としており、

このディスコでは羽田R&Dセンターの開設でさらに安定した製品生産体制の構築が図れるとしている。