ロームは2022年2月1日、2022年3月期第3四半期累計(2021年4月〜12月)業績を発表した。全社売上高は前年度同期比28.3%増の3,381億8,800万円、営業利益は同129.7%増の562億100万円、純利益は同156.1%増の484億1,700万円となった。自動車関連、産業関連、民生機器関連を中心に売上を伸ばした。さらに固定費負担の軽減などにより利益面も大幅に拡大した。
LSI事業の業績は、売上高が同23.6%増の1,531億1,700万円、営業利益は同182.5%増の250億3,400万円となった。自動車分野でADAS、インフォテイメント向けが好調だったことに加え、電気自動車向けの絶縁ゲートドライバが好調に推移した。また、民生機器関連では各種ドライバIC、電源ICなど中心に堅調に推移した。
半導体素子事業の業績は、売上高が同36.5%増の1,402億8,200万円、営業利益は同74.7%増の246億7,500万円となった。ディスクリート、パワーデバイスについては、自動車向け、産業向け、家電向けを中心に売上を伸ばした。LED、LDに関しては産業機器関連、民生機器関連で売上を拡大させた。
2022年3月期通期の見通しは、全社業績は売上高が前年度比22.3%増の4,400億円、営業利益は同63.7%増の630億円、純利益は同37.8%増の510億円を見込んでいる。設備投資額は同58.7%増の700億円を計画している。