TSMCは、ハイパフォーマンスコンピュータ向けの最新プロセス、N4Xを発表した。このN4XはTSMCにとっては、初めてのハイパフォーマンスコンピュータ専用のプロセスになるという。

⚫高駆動電流と最大周波数に最適化されたデバイスの設計と構造
⚫高性能設計のためのバックエンドメタルスタックの最適化
⚫究極のパフォーマンスロード下で堅牢な給電を実現する超高密度のMIM(金属-絶縁膜-金属)キャパシター

とこれらの3つの技術が、ハイパフォーマンスコンピュータ向けに最適化された技術となっている。
これらの機能によって、N4XはN5から最大で15%ものパフォーマンス向上を果たす事が可能となる。また、また、N4XはN4Pに対して駆動電圧を4%向上させている。

TSMCのビジネスディベロップメント担当バイスプレジデントを務めるケビン・ジャン氏は、「HPC」は現在のビジネスセグメントの中で最も伸長している分野である。今回、ハイパフォーマンス専用プロセスであるN4Xを紹介することが出来て、大変誇らしい。と述べている。

今後、このN4Xプロセスは2023年の上半期に試験生産に入る見通しとなる。