JX金属は2021年12月8日、半導体用スパッタリングターゲットおよびスマートフォンなどで使用される圧延銅箔の増産のため、茨城県日立市に2工場を建設する計画を発表した。
スパッタリングターゲットの製造を行う日立北新工場(仮称)は、茨城県日立市砂沢町に約140億円を投じて建設される。2022年度下期の稼働開始を予定している。
同社は2020年12月に同製品の生産能力を2020年度比で約30%増産すると発表したが、その後、半導体需要の拡大が予想を上回っているため、増産計画を大幅に広げ、2020年度比で約80%増、総額320億円規模に拡大することを決定した。このため既存工場の強化に加えて、新工場の建設を決定した。
圧延銅箔については、同じ日立市内の白銀町に延床面積8,000m²の新工場を建設する。投資額は約160億円で、2024年度上期の稼働開始を予定している。