三菱電機は2021年11月9日に行った事業説明会で、パワーデバイスの事業戦略として、2021年度から2025年度までの5年間で1,300億円の設備投資を行う計画を発表した。この投資により、2025年度までにパワーデバイスの前工程生産能力を2020年度の2倍にまで高める。
生産能力増強のため、300mmウエハによる生産をラインを立ち上げる。現在は福山工場(旧シャープ)に開発機能の立ち上げを進めるとともに、300mmウエーハラインの構築を行っており、2024年度からは300mmによる量産を開始する計画である。福山工場では生産効率を高めた200mmウエハラインも構築している。
これらの施策により、主力製品であるIGBTモジュールの売上高を2022年度の1,840億円から2025年度には2,400億円以上にまで拡大する計画である。