ソニーは2021年10月28日、2021年度第2四半期業績を発表した。同期の全社売上高は前年度比15.4%増の2兆32億円となり、営業利益は同1.0%増の3,184億円、純利益は同53.6%減の2,143億円。ゲーム&ネットワークソリューション(GN&S)部門、映画部門、音楽部門が大幅増収、エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション(EP&S)部門も増収となった。
2021年度の通期見通しは、売上高は9兆9,000億円、営業利益は1兆400億円、純利益は7,300億円と予想している。
イメージセンサを主体とするがイメージング&センシング・ソリューション(I&SS)分野の同期売上高(セグメント間取引含む)は前年度9.4%減の2,782億6,300万円となった。売上減少に連動して営業利益も同2.2%減の497億2,500万円となった。
イメージセンサの売上高は同8.7%減の2,453億円となった。しかし、スマートフォンなどモバイル機器向けでは、販売数量は拡大したが、低価格品の売上が増加するなど、製品ミックスが悪化して全体としては売上減となった。一方、デジタルカメラ向けの販売数量は増加し、売上も拡大したものの、モバイル機器での減少をカバーするには至らなかった。
I&SS分野の2021年度通期については、売上高が前年度比8.6%増の1兆1,000億円、営業利益は同2.8%増の1,500億円と予想している。イメージセンサについては、同10.1%増の9,600億円と予想している。デジタルカメラ向け、産業機器向けの需要が売上を牽引すると見られている。設備投資額は2,750億円で、前年度から950億円の拡大となる。

また、TSMCの熊本工場建設については十時裕樹副社長は、「日本での半導体工場運営のノウハウを生かし、新工場の立ち上げに協力していくことを検討している。」と話し、出資などの強力について前向きに検討しているようだ。