半導体検査装置大手のアドバンテストは、米国のテストインターフェースボードサプライヤーのR&D Altanova Inc.(以下「R&D Altanova」)の買収について最終合意に至ったことを発表した。

今回の買収の目的では、アドバンテストのテストシステムとR&D Altanovaのテストソリューションと組み合わせて、アドバンテストのトータルテストソリューションをテスタからデバイス端末まで拡充する事が目的となる。

R&D Altanova社は50年以上の歴史を持つ旧R&D Circuits社が、2013年にAltanova社を買収し、社名をR&D Altanovaに変更した。同社は、テスト用インターフェースボードのリーディングサプライヤーであり、 ハイエンド内部設計とシミュレーション(SI / PI)、ハイエンド製造能力(プローブカード、ロードボードPCB、MLO基板)、および組立ソリューションを提供する。

この買収について、アドバンテスト代表取締役の吉田社長は、「本件買収は、進化する半導体バリューチェーンにおいて試験・測定ソリューションを拡大するという、当社の中長期成長戦略の一環として行うものです。R&D Altanovaが持つエンジニアリング力、製造能力、優良な顧客基盤および優れた技術チームは当社の半導体試験装置事業と高い補完性があり、当社のグローバル顧客基盤、生産プロセスのノウハウを活用することで、R&D Altanovaのビジネスの成長を加速させることができると期待しています。」とコメントしている。

この買収は、アドバンテストの米国子会社であるAdvantest America, Inc.がニュージャージー州サウスプレーンフィールドに本社を置くR&D Altanovaを完全子会社化する形で行われる。買収は年内に完了することが見込まれている。