日本の中型OLEDパネルメーカーJOLEDと世界スマートフォン向けOLEDパネル最大手の韓国Samsung Display社は2021年6月16日、継続中の紛争を全て解決する和解合意に至ったことを発表した。和解の内容は非公開。
JOEDは2020年6月22日、米国テキサス州西部地区連邦地方裁判所に、Samsung Electronicsおよび、子会社であるSamsung Display、米国子会社Samsung Electronics Americaに対し、特許権侵害に対する損害賠償等を請求する訴訟を提起した。また、米国と並行して独マンハイム地方裁判所でも、Samsung Electronicsおよび現地法人に対し、同様の特許権侵害差止等を請求する訴訟を提起していた。
米国での訴訟は、Samsungおよびその子会社が、米国内においてSamsung Galaxyブランドのスマートフォン製品を、JOLEDの許諾を受けずに、使用、販売、または販売依頼した行為、そして米国へ輸入した行為が、JOLEDの保有する特許権の侵害にあたるとして提訴していた。
JOLEDは、全世界において、約4,000件の登録済及び出願中の有機EL関連特許を保有している。