2015年にTADF(熱活性化遅延蛍光)材料の量産化に向けて、九州大学から誕生したベンチャーとして設立された株式会社Kyuluxは、化学品大手の日本曹達株式会社と、TADF向け新規化合物に関する共同開発契約を締結したことを発表した。
TADFは現行の赤と緑の燐光発行体に変わる、低コストかつレアメタル不使用で、インクジェット印刷に適した発光体であり、さらに現行の青色蛍光材料よりも高効率で長寿命という長所を持ち、今後の量産化に期待がかかる。

日本曹達では、これまでに培ってきた高い有機材料開発力をKyuluxへ提供することで、同社にとって新規事業分野である有機ELディスプレイ事業参入の足がかりとしていく。