三菱電機は2020年6月15日、子会社「メルコ・ディスプレイ・テクノロジー株式会社(MDTI)」で行っているTFT液晶モジュールの生産を2022年6月をめどに終了し、液晶事業から撤退することを発表した。液晶事業撤退に伴いMDTIは清算する見通しだが、社員はグループ企業内で配置転換し、雇用を維持する。
MDTIでは産業用・車載用向けに高性能な中小型TFT液晶モジュールの開発・製造・販売を行ってきた。しかし、同社が強みとしてきた高い表示性能や信頼性を有する製品も価格競争が想定以上に激化、製品競争力の維持が困難な状況となったため、このたびTFT液晶モジュールの生産を終了、液晶事業を終息することした。
MDTIは熊本県菊池市に本社・工場を置き、2020年3月時点で従業員数は約430名である。