ロームは2020年6月9日、1608サイズ(1.6×0.8mm)の高信頼性 青緑色チップLED「SMLD12E2N1W」および「SMLD12E3N1W」を開発したことを発表した。青緑色LEDはRGB以外の特殊波長(λD:496nm/505nm)であるが、同社は徹底した品質管理と素子の製造段階から作りこみを行う一貫生産体制により、開発に成功した。さらに、新樹脂の採用により、従来エポキシ樹脂の課題であった光度劣化による製品の短寿命、シリコーン樹脂の課題であった実装性を左右するモールド強度をそれぞれ改善しており、高信頼性が求められる車載や産業機器で安心して使用いただくことができる。
新製品1608サイズで第三者認証機関NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(以下、CUDO)の認証を取得している。火災報知システムの表示灯や産業機器の安全性警告ランプ、公共交通機関の情報掲示など、多様な色覚をもつ方々に配慮することが望まれる配色・デザインの実現に貢献する。
この新製品は、2020年4月より月産100万個の体制で本格量産出荷(サンプル価格 60円/個:税抜)を開始している。生産拠点は、前工程がローム浜松、後工程がROHM Semiconductor(China) Co., Ltd.(中国)およびROHM-Wako Electronics(Malaysia) Sdn.Bhd.となる。