ニコンは2026年1月8日、子会社の栃木ニコン(栃木県大田原市)における新棟の建設に着工したと発表した。デジタルカメラ用交換レンズや顕微鏡の高性能対物レンズ、半導体露光装置用の投影レンズ、産業用レンズなどの生産体制を強化する。建設費用は約250億円で2027年夏の完成を予定している。

栃木ニコンの敷地内に2棟を新設する。延床面積は約2万平方メートル。新棟では最新の設備を導入した生産ラインを設置するほか、多品種生産に柔軟に対応するため、混流生産方式を導入し、棟内の物流についても自動化する。また、2つの棟を結ぶエリアには、従業員が打ち合わせやリフレッシュができるコミュニケーションエリアを設置する。

加えて、地域の方々や学生とのつながりを重視し、工場見学を受け入れるための展示エリアや、ものづくりの魅力を体験できるコーナーも設置し、地域社会との信頼関係の構築と次世代人材の育成を目指す。

ニコンは中期経営計画として、2030年までに生産拠点へ約1,000億円を投資する計画を掲げており、その一環として栃木ニコンの強化が位置づけられている。半導体市場の拡大に伴う露光装置用の投影レンズの引き合いをはじめ、近年需要が堅調に推移する光学部品の生産能力を強化することで、更なる成長を目指す。

出典:ニコン プレスリリース