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GNCレター
主要な半導体メーカー50社で構成する世界半導体市場統計(WSTS)は12月2日、2026年の世界半導体市場の予想を発表、前年比+26.3%の9,754億ドル(約151兆円)と過去最高になるとの予測を示した。2025年に引き続き、人工知能(AI)用のデータセンターへの投資が牽引役となり、更なる成長を見込む。
種類別では、米NVIDIAの画像処理半導体(GPU)を中心としたロジック製品が同32.1%増の3,908億ドル、高帯域幅メモリ(HBM)をはじめとしたメモリ製品が同39.4%増の2,948億ドルと、特に高成長になると予測する。また、AI以外の分野に関しては、ディスクリート向けは同8.2%増の334億ドル、オプトエレクトロニクス向けは同5.7%増の450億ドル、センサー&アクチュエーター向けは同8.7%増の227億ドル、ICのうち、アナログ製品は同7.5%増の919億ドル、マイクロ製品は同13.9%増の966億ドルとなった。自動車やパソコン、スマートフォンなどの製品に関しても緩やかな伸びを見せるものの、地政学的リスクなど先行き不透明感が払拭できないとして、特段の高成長は予測していない。
地域別では、米州が同34.4%増の3,385億ドル、EMEA(欧州・中東・アフリカ)が同11.6%増の604億ドル、日本が同11.9%増の501億ドル、アジア太平洋が同24.9%の5,262億ドルとなった。米州ではAI・クラウド需要の集中により、アジア太平洋では台TSMCや韓SK hynixなど、半導体製造・供給拠点の集中により、それぞれ大幅な伸びを見せた。
世界半導体市場は1兆ドルの大台が迫っている。業界団体のSEMIはこれまで、2030年に1兆ドルに達すると見込んでいたが、AI向け需要の継続的な増加を背景に、前倒しで達成する可能性が高まる。
出典:JEITA WSTS 2025年秋季半導体市場予測について
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