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GNCレター
韓Samsung Electronicsは2025年7月31日、2025年第2四半期の決算を発表した。売上高は前期比5.7%減、前年同期比0.67%増の74兆6,000億ウォン、営業利益は前期比29.9%減、前年同期比55.2%減の4兆7,000億円となった。営業利益については、市場予想の5兆9,493億ウォンを大きく下回る結果となった。
同社の業績に大きな影響を及ぼしたのが、半導体事業を担うデバイスソリューション(DS)部門の決算である。同部門の同期売上高は前年同期比2.5%減の27兆9,000億円で、このうちメモリが同2.3%減の21億2,000億円となった。また、同部門の営業利益は同93.9%減の4,000億ウォンと大きく落ち込んだ。同部門の四半期別営業利益が1兆ウォン以下に落ちたのは2023年10~12月期以降では初めて。
同社は「HBM3Eや大容量DDR5などの販売比重の拡大を通してサーバ需要に積極的に対応し、データセンター向けのSSDの販売も増加した」としている。一方、米国による輸出規制の影響で中国に売れなかった旧型のHBMの在庫が評価損失として反映されたことにより、実績は停滞した。
加えて、ファウンドリ事業の業績も伸び悩む。同社のファウンドリ事業は大幅な売り上げの改善を見せたものの、対中輸出規制の影響による在庫や成熟プロセスのライン稼働率の低下が継続したことにより、売上を伸ばすには至らなかった。
同社は下半期の展望に関して、トランプ米政権による関税政策を始めとする不確実性はあるものの、AIやロボット産業を中心に成長が持続するとしており、メモリ部門では次世代HBMや大容量DDR5、24Gb GDDR7などのAIサーバ用製品の強い引き合いに積極的に対応することで、業績改善に繋げる計画だ。また、ファウンドリ部門では、GAA 2nmプロセスを適用したモバイル向け新製品量産を本格化し、主要顧客への販売拡大を通して稼働率向上と収益性の改善を図っていくとしている。
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