アドバンテストと日本マイクロニクスは2025年2月27日、戦略パートナーシップを締結したと発表した。半導体技術がますます高度化・複雑化するなか、それぞれの専門性を活かした半導体テストソリューションを開発し、半導体テスト技術の革新を目指すことで、顧客のテストプロセス及びテストコストの最適化に貢献する。

アドバンテストは半導体試験装置の世界最大手。SoC向け、メモリ向け、パワー半導体向けなど、ニーズに合わせた試験装置がラインナップに並ぶ。一方の日本マイクロニクスはプローブカードの世界シェア3位を誇り、中でもメモリ向けは世界首位のシェアを誇る。

パートナーシップの一環として、アドバンテストは日本マイクロニクスの自己株式15万株を第三者割当により取得する。これにより、日本マイクロニクスは約6億2,040万円を調達することになる。調達資金は次世代半導体テストソリューション技術の研究開発費用に充てられる見込み。

日本マイクロニクスの長谷川正義社長はアドバンテストとの協力によって、「次世代半導体テストのイノベーションを加速させ、顧客の成長を支える最高のパートナーであり続けることを目指す」とした。一方のアドバンテストのDouglas Lefever CEOは今回のパートナーシップにより、「顧客の将来のニーズに応える高性能なトータル・テスト・ソリューションを実現する」と述べた。加えて、日本マイクロニクスへの投資を通じ、「顧客が信頼性の高いプローブカード・メーカーにアクセスできる環境を確保することを目指す」と述べた。

アドバンテストは日本マイクロニクスの他にもイタリアのTechnoprove社や米国のFormFactor社といった大手プローブカードメーカーと協力関係を構築していた。