リソグラフィ装置大手の蘭ASML Holdings社は2021年10月20日、2021年度第3四半期(2021年7月〜9月)業績を発表した。同期売上高は52億4,100万ユーロで、前年度同期比32.4%増、前期比30.4%増となった。受注額は61億7,900万ユーロで、そのうち29億ユーロをEUVリソグラフィシステムが占めている。
営業利益は19億1,900万ユーロで、前年度同期比57.8%増、前期比54.9%増。純利益は17億4,000万ユーロで、前年度同期比63.8%増、前期比67.6%増となった。
製品別売上台数はi線装置が7台、KrF装置が30台、ArF(ドライ)が6台、ArF(液浸)が21台、EUVが15台となった。売上高構成比率はi線装置が1%、KrFが7%、ArF(ドライ)が3%、ArF(液浸)が32%、EUVが54%、検査/測定装置が3%となっている。なおArF(液浸)装置は、同四半期中に累積1,000台の出荷を達成している。
エンドユーザ別売上高構成比率はメモリ39%、ロジック61%。受注額構成比率はロジック84%、メモリ16%、新品の受注台数は168台、中古装置の受注台数は10台となっている。地域別売上高構成比率は、台湾46%、韓国33%、中国10%、米国10%、日本1%となった。
2021年第4四半期見通しは、売上高が49億〜52億ユーロ、サポート/パーツ販売などインストールベースの売上高は11億ユーロを上回ると見込まれる。営業利益は51〜52%と予想している。2021年通期では前期比35%増を見込んでいる。