米Intel社は2021年10月21日、2021年度第3四半期(2021年7月〜9月)業績を発表した。同期売上高は前年度同期比4.7%増の191億9,200万米ドル、営業利益は同3.3%増の52億2,700万米ドル、純利益は同59.6%増の68億2,300万米ドルとなった。
事業分野別業績は、クライアント・コンピューティング・グループ(CCG)は売上高が前年度比1.9%減の96億6,400万米ドル、営業利益は同6.7%減の33億1,700万米ドル。データセンタ・グループ(DCG)は、売上高が同10.0%増の64億9,600万米ドル、営業利益は同8.1%増の20億5,700万米ドルとなった。
IoTグループ(IoTG)の売上高は同50.2%増の13億6,800万米ドル、営業利益は同3.5倍増の3億8,100万米ドル。IoTGのうち、自動車用マシンビジョン製品、機械学習対応センサなどの事業を行っている子会社Moblileye社の売上高は同61.0%増の3億2,600万米ドル 、営業利益は同2.2倍増の1億500万米ドルとなった。
不揮発性メモリ・ソリューション(NSG)業は売上高は同4.1%減の11億500万米ドル、営業利益は同15%増の4億4,200万米ドル。なお、2020年10月に発表したNAND型フラッシュメモリの韓SK Hynix社の事業譲渡については、現在ペンディングとなっている。
FPGAを中心とするプログラマブル・ソリューション・グループ(PSG)の売上高は同16.3%増の4億7,800万米ドル、営業利益は同90%増の7,600万米ドルとなった。
2021年第4四半期(2021年10月〜12月期)は、売上高183億米ドル、利益率を53.5%と予測している。2021年度通期(2021年1月〜12月)については、売上高が735億米ドル、利益率57%との予測を示している。また、通期の設備投資額は180億〜190億米ドルに達する見通しである。
中期展望として、売上高は2022年には740億米ドルを突破し、今後の4〜5年の平均成長率は10〜12%で推移する見込みとしている。設備投資額は2022年で250億〜280億米ドルと予想している。しかし、今後数年内はこの予想を上回る可能性があると、Intelでは見込んでいる。