GNC letter
GNCレター
米商務省が発表したエンティティリストが行使されることとなり、世界中のサプライヤが大きく影響を受けている。
当初は台TSMCに変わり、ファーウェイ向けの半導体製造に動くのではないかと言われていた、韓サムスン電子も、SKハイニクスと共に、DRAM、NANDといったメモリ関係、LGディスプレイとともに、スマートフォン向けパネルの供給を停止すると発表した。
日本国内でも、キオクシアがファーウェイ向けに供給していたNANDメモリの供給を停止し、その影響もあり10月6日に予定されていた上場を直前で延期することを発表した。
更に、好調のイメージセンサーで日本国内半導体首位を走るソニーも、中国向けのCMOSセンサー売上が10%程あると推定される。ファーウェイは、今後の収益に少なからず影響を及ぼすと見られている。
ファーウェイは、各サプライヤの強力な技術をアセンブリすることで、アップルやサムスンの持つスマートフォンシェアを脅かしてきた。多眼化し、高性能なカメラ、鮮やかに写真、映像等を映し出すOLEDディスプレイ、高速にデータを保存、読み出しを行うメモリ、機能の中核を担うSoCなど、優秀なサプライヤを一気に失うこととなる。 中国にもディスプレイのBOE、NANDメモリのYMTCなど優秀なサプライヤが存在するが、いずれも世界最高とは言えない。 ファーウェイの商品力がどこまで低下するのか、中国内からシャオミやOPPOといった現時点では規制を受けない別のメーカーが台頭してくるのか、今後の展開が注目される。
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