ルネサス エレクトロニクス株式会社は、独自動車部品大手 コンチネンタルが第一世代の統合ECU(ボディハイパフォーマンスコンピュータ)に、ルネサス製SoCの「R-Car M3」が採用されたことを発表した。

R-Car M3は、ArmベースのCPUを搭載し、最高レベルのセキュリティと機能安全により、OTA(Over the Air)による車載ソフトウェアのアップデートを可能とするため、OEMは車載ソフトウェアのアップデートを1ヶ所で集中的に管理することが可能。

また、仮想化機能を搭載しており、外部のクラウドサービスに接続するソフトウェアと、車両を制御するソフトウェアを、1チップ上で完全に独立させて動作させることができるという。これにより、R-Carは1つのチップで安心安全な車両ゲートウェイとしての役割を果たすことが可能となる。さらに、R-Carはセキュアブートやドメインコントローラとのイーサネット経由でのセキュアネットワーク通信など、ハードウェアセキュリティ機能も搭載している。高速ギガビットイーサネット通信にも対応し、容量の多いソフトウェアを高速で更新することができるほか、ADAS機能を実現するためのセンサからの情報量の増大にも対応できるとしている。