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GNCレター
奥野製薬工業は2025年11月18日、次世代パワー半導体技術の実用化・普及を目指す「びわこ半導体構想」に参画したと発表した。
同構想は省エネルギー化に大きく貢献する技術の開発を目指し、立命館大学発のベンチャー、「Patentix」が中心となり、2023年に発足した官民連携プロジェクト。次世代パワーデバイスに必要とされる超ワイドギャップ(UWBG)半導体材料「二酸化ゲルマニウム(GeO2)」の社会実装を加速させるため、GeO2ウエーハのサプライチェーン構築、GeO2パワー半導体の実用化・普及、GeO2パワー半導体搭載製品の共同開発を目的とする。京都府、滋賀県、岐阜県、大阪府などの自治体や、アイシン、日清紡マイクロデバイス、東レリサーチセンターなど、多くの企業が参画する。
奥野製薬工業は同構想への参画のメリットについて、GeO2の研究成果や、最新の情報を迅速に入手できること、同構想に参画する多様な企業・研究機構と交流でき、これにより、互いの技術力を向上させ、共同研究や新たなビジネスチャンスを得られること、世界最先端技術となるGeO2パワー半導体の研究開発に先行的に携われることを挙げている。
同社は同構想の中核メンバーとして、同社が長年培ってきた表面処理薬品およびプロセスの研究開発を核に、参画パートナーと連携しながら、ミストCVD装置用Ge溶液の製造販売、ならびにミストCVD装置を用いた半導体後工程向け表面処理プロセスの構築、 試験評価用卓上ミストCVD装置の開発を行うとしている。
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