荏原製作所は2025年11月17日、韓国市場におけるドライ真空ポンプの製品供給体制およびアフターサービス基盤のさらなる強化を目的に、同国2拠点目となるドライ真空ポンプのオーバーホール工場(OH工場)を京畿道平澤市に建設すると発表した。敷地面積は13,000平方メートルで2026年12月に竣工予定、2027年1月の稼働開始を予定している。投資総額については明らかにしていない。

生成AIの普及などを背景にした半導体市場の拡大に伴い、半導体製造時に必要となる真空環境を構築するドライ真空ポンプのメンテナンスの需要も増加している。同社は韓国に1997年からドライ真空ポンプのOH工場を稼働しているが、より迅速かつ安定したサービス提供体制を構築するため、OH第二工場の新設を決定した。

OH第二工場は既存のOH工場の近隣に新設する。新設により、同社は「韓国の主要顧客向けの需要増加に対応するOH能力の拡充および、安定供給・短納期化による顧客満足度向上を目指す」としている。