米 メモリ大手 Micron Technologyは3月20日、2024年度第2四半期(12月~2月)の決算を発表した。これによると、第2四半期の売上高は58億2000万ドルで前期比23.2%増、前年同期比57.7%増となり、大幅な伸びを見せた(市場予想は53億5,000万ドル)。複雑なAIアプリケーション開発を可能にする同社の高帯域メモリー(HBM)の需要が高まっていることが影響したとみられる。

また、2024年第3四半期の見通しについても発表。売上高は約66億ドルとなり、市場予想の60億3,000万ドルを上回った。

半導体メモリの市況は底を脱し、回復に向かっている。その流れを牽引するのはAIサーバー向けのHBM、DDR5、SSDなどの需要である。同社発表によれば、これらの需要増により、DRAMやNANDの価格水準は2024年度を通して上昇し、2025年度には過去最高の売上高と収益性の大幅な改善を見込んでいる。

同社の社長兼CEOのSanjay Mehrotra氏は「当社の卓越した製品ポートフォリオにより、2024年度下期の業績は好調に推移するだろう」と述べるとともに、同社について、「AIが可能にする数年にわたるビジネスチャンスにおいて、半導体業界で最大の受益者の1つであると確信している」と述べた。

出典:Micron Press Release