ChatGPTを運営する米・OPENAIのサム・アルトマンCEOがAI半導体製造工場のネットワーク立ち上げを目指し、世界の投資家からの資金調達プロセスを進めているという報告がされている。

同氏は半導体製造工場への資金を調達するため、複数の大口投資家候補と協議してきた。その中にはアラブ首長国連邦(UAE)・アブダビ首長国のAI企業G42や、日本のソフトバンクグループが含まれていることが明らかになっている。また、このプロジェクトにはトップクラスの半導体メーカーが参加し、製造工場ネットワークは世界的規模になると見込まれている。

同プロジェクトについてはまだ初期段階であり、パートナー企業や資金提供者についても完全なリストは確立していない。また、工場建設地や建設時期などの詳細も未定であるものの、計画が順調に進めば、米中対立の構図にも大きな影響を与えるだろうとみられる。両国はともにAI、軍事、消費財分野のアプリケーション向け半導体の生産を強化しており、同プロジェクトが早期進展すれば、米国がこの競争において圧倒的優位に立つことが見込まれている。