エアウォーターは2023年3月7日、子会社である日本電熱が長野県安曇野市の本社工場内に建設を進めてきた半導体製造装置向けの熱制御機器製造を行う新工場が完成し、同日から稼働を開始したことを発表した。

 新棟は鉄骨2階建て、延床面積は約6,200m²、建築面積3,700m²。設備投資額は約35億円。既存工場にあった熱制御機器製造ラインを移設・増強して生産効率も高める。

 日本電熱では、半導体製造装置に使用するホットプレート、クーリングプレートなどの熱制御機器を生産しているが、今回の新工場稼働によりそれらの生産能力を従来の1.5倍に引き上げる。これに伴い、全社売上高も2021年度の71億円から100億円にまで引き上げる狙いである。

 親会社のエア・ウォーターは、2023年2月28日に、熊本県菊池郡大津町にエレクトロニクス関連事業のグループ複合拠点を新設する計画を発表している。敷地面積は約2万1,000m²、2023年6月着工、2024年夏の完成を予定している。