米国半導体工業会(SIA)は2023年2月3日、2022年12月売上及び2022年通期売上高を発表した。
22年12月の世界半導体売上高は434億米ドルで、前年同月比14.7%減、前月比4.4%減となった。中国、アジア太平洋地域の売上高が前年比10%以上の大幅ダウン、第3四半期までは成長を維持していたアメリカ市場も同6.6%減と落ち込んだ。製品ではメモリ市場のダウンが大きく影響している。

地域別動向はアメリカが113億4,000万米ドルで、前年同月比は6.6%減、前月比6.5%減。欧州の売上高は44億4,000万米ドルで、前年同月比3.3%増、前月比0.7%減。日本の売上高は39億6,000万米ドルで、前年同月比0.6%増、前月比0.8%減。中国の売上高は126億3,000万米ドルで、前年同月比26.4%減、前月比5.7%減。アジア太平洋/その他地域の売上高は110億4,000万米ドル。

2022年通年売上高は前年比3.2%増の5,735億米ドルとなった。地域別ではアメリカ市場が前年比16.0%増と最も高い成長率を記録した。市場規模として中国が1,803億米ドルで世界最大だが、前年比では6.3%減となった。欧州は同12.7%増、日本は同10.0%増となった。

2022年の製品分野別売上高ではMOSロジックが1,760億米ドル、MOSメモリが1,300億米ドルとなった。さらにアナログICが自動車、コンシューマ機器向けに需要が拡大、同7.5%増の890億米ドルと最も大きな成長を記録している。
下期(2022年7月~12月)以降売上高がダウンしており、2022年第4四半期(2022年10月~12月)売上高は1,302億米ドルで、前年同期比14.7%減、前四半期比7.7%減となった。