世界最大の半導体ファウンドリTSMCが、2022年12月23日、ドイツのドレスデン内に、同社としては初となる欧州拠点の半導体工場を前向きに検討していると報じられている。

ドレスデンは欧州でも屈指の半導体工業地帯となっており、既に自動車部品大手の独Boschや、車載半導体大手の独Infineon Technologiesがドレスデンに半導体工場を建設/建設予定となっている。

現在、EVの急速な普及に伴って、車載半導体は引き続き調達不足が続いていると見られており、欧州の車載半導体メーカーも、他国同様に、積極的な設備投資を行なっている。
一方、TSMCが全体の売上に占める車載半導体の売上高はわずか3〜4%と少ないものの、今後は益々需要が高まると予測されていることに加え、TSMCでなければ製造出来ない車載半導体もあり、先端ロジックだけではなく、車載分野でも存在感を増すことにつながり、その恩恵はTSMCにとっては小さくないと言えるだろう。