11月30日、ファウンドリ最大手であるTSMCが熊本に半導体工場を新設することを受けて、地元の国立大学である熊本大学は、半導体に関連した人材を育成するために、2024年度より、新たな組織を設置することを発表した。

データサイエンスや半導体を学ぶための情報融合学環という学部にあたる組織を設けるほか、工学部内に半導体デバイス工学課程という、学科にあたる組織を設立するという。

学部にあたる情報融合学環は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の課題に対応する人材を育成し、AIやデータ分析やデータサイエンスを学ぶ組織と、半導体の知識を学ぶ定員60名のコースが設けられる。

工学部に設置される半導体デバイス工学課程は、半導体製造や評価、開発にあたるプロセスエンジニアの育成を想定し、定員は20名となるという。

熊本大学が新たな学部を設置するのは75年ぶりとなるという。

九州では、TSMCの熊本進出を受け、熊本大学だけではなく、熊本高等専門学校やソニーの工場が近くにある佐世保工業専門学校の2校で半導体に特化したカリキュラムを開始。半導体に特化した専門知識を学べる「半導体工学概論」などの科目を新設した。企業から技術者を招いた講義や工場見学、クリーンルームでの技術実習などの内容も充実させている。

高専でも今後熊本高専、佐世保高専だけではなく、九州、沖縄地区の7つの高専が23年以降には取り組みに加わる予定となっており、今後は九州だけではなく、その他の地域による半導体高等専門教育が、産業育成のためには不可欠となってくるだろう。