中国のファンドリ最大手のSemiconductor Manufaturing International(SMIC)社は2022年11月10日、2022年度第3四半期(2022年7月〜9月)業績を発表した。
同四半期の売上高は19億690万米ドルで、前年度同期比34.7%増、前期比横這い(0.2%増)。営業利益は4億7,790万米ドルで、前年度同期比54.1%増、前期比11.4%減。純利益は5億7,430万米ドルで前年度同期比54.1%増、前期比8.7%減。
ウエハ出荷量(8インチ換算)は179万7,671枚で、前年度同期比4.5%増となったが、前期比では4.7%減となった。稼働率も92.1%に低下した。対前年同期では100.3%、前期比は97.1%であった。
地域別売上高比率は、中国(本土&香港)が69.9%、北米20.5%、欧州&アジアが9.9%となっている。米国向けの売上比率が2021ねんに対して低下している。

アプリケーション別構成比率はスマートフォンが26.0%、スマートホームが14.9%、コンシューマ・エレクトロニクスが23.3%、その他35.8%。ウエハサイズ別では、8インチが31.6%、300mmが68.4%となった。
2022年度第4四半期については、売上高前期比で13〜18%減と予想している。通期設備投資額は前回発表の50億米ドルから66億米ドルに引き上げている。増額の理由として納期の長い装置に対して前払い金を支払うためとしている。米国のChips法によって、先端装置の入手が厳しくなっている中、米国政府による中国への製造装置輸出規制への対策として前払いを増額して装置の確保を図っていると見られる。