ロームと独Semikron社は2022年7月15日、Semikronの車載用パワーモジュール「eMPack」にロームの第4世代SiC MOSFETが正式採用されたことで、新たな協業がスタートしたことを発表した。両社はSiCパワーモジュールの開発で、これまでに10年以上の協力関係がある。Semikronは、「eMPack」を2025年からドイツの大手自動車メーカーに供給する契約(10億ユーロ)を結んでおり、これに対応するSiCパワーデバイスの安定供給のため、ロームと新たな協業関係の構築を図った。
eMPackパワーモジュールは、中・高出力SiCコンバータ向けに特別に設計されている。また、そして、完全シンターによる組立・接続技術「ダイレクト・プレス・ダイ(DPD)」により、非常に小型で、拡張性と信頼性の高い車載用主機インバータが実現可能にしている。