半導体の主要製品であるDRAMの価格下落が続いている。
日経新聞では、香港のスポット価格の推移を紹介し、現在の主力製品であるDDR4型 8GB品が2021年時と比較して約3割下落していると報じた。スポット価格は2022年1月頃から、緩やかに上昇していたが、2022年4月以降、急速に低下している。

これは、中国のロックダウンによる周辺産業の製造停滞や、PCやスマートフォンといったコンシューマ向け製品の需要低下、インフレが影響していると言われている。

また、台湾の調査会社Trendforceは、需要低減の流れを受けて、サプライヤは在庫の削減に向けて、更に価格を下げると予測しており、第三四半期(7〜9月)のDRAM価格を、従来予測では前四半期比3〜8%減としていたが、これを10%減とさらに引き下げており、今後も低迷が続くと見られている。

また、同様にNANDフラッシュメモリもTrendforceは第三四半期は8〜10%下落すると予測しており、先日のMicronの低迷する第三四半期予測を裏付けるように、メモリでは急速な需要の冷え込みが発生している。