モールディング装置大手のTOWAは2021年9月16日、中国・蘇州(江蘇省)において技術開発に特化した新会社「東和半導体設備研究開発(蘇州)有限公司」(仮称)を新設することで、蘇州工業園区管理委員会と調印した。

新会社では蘇州市内に約3億円を投じて最新のラボなどを整備、半導体製造用の精密金型・装置の開発及び設計、半導体パッケージの試作・評価を行う。21年10月初旬から約50人体制で稼働する計画である。
同社の2021年3月期の中国向け受注高は170億円超と前期比約2倍に拡大し、売上高も大幅に伸長した。蘇州には生産拠点もあり、今回新設の開発拠点と連携を深めて需要の取り込みを図る。
現在、中国では、非常に速いペースで技術が進歩し、市場も急速に拡大し、必要とされるニーズも日々変化している。そのため、顧客に近い場所に開発拠点を設置し、それらのニーズに迅速に応えるとともに、開発段階から試作・評価をサポートするなど、より柔軟で質の高いサービスを提供することで、顧客とこれまで以上に強固な関係を構築することを目指すとしている。