中国のVR機器メーカーarparaは、最新のVRヘッドセット及び、オールインワンヘッドセットを発表した。

今回発表したarpara VR ヘッドセットおよびオールインワンヘッドセットは、1.03インチ、解像度2,560✕2,560のマイクロOLEDスクリーンを左右に2つ採用した。画素密度は3,514PPI。開口率が高く、ディスプレイの応答速度は1マイクロ秒、リフレッシュレートは最高で120HzとマイクロOLEDの利点を活かして高速で動作する。重量はヘッドセットのみでは200g、オールインワンでは380gとどちらも既存製品と比較して軽量である。 視野角は95度、屈折率は-1D~5D、瞳孔間距離は56~72mmでユーザーが調節可能。コントラスト比は1000000:1、sRGB(色域)は127、音声はバイノーラル方式の立体音響を採用した。スマートフォン、コンピュータやゲーム機と接続でき、6軸のポジショントラッキングキットと合わせればPC上でのVR体験が可能で、Steam VRプラットフォーム上の各種作品が楽しめる。 このarpara VRオールインワンヘッドセットはクアルコム製XR2チップを搭載しており、解像度を6倍にアップコンバートする機能も備える。
価格は、arpara VR ヘッドセットは3,999元(約6万8000円)で販売しており、arpara VRオールインワンヘッドセットは間もなく販売予定としている。

このarpara VRヘッドセットのスペックは、世界で発売されている米Facebook傘下のオキュラスなど既存の世界シェア上位を占めるヘッドセットメーカーと比較しても性能を凌駕している。その分価格もOculus Quest 2の37,180円と比較しても大幅に高い。

製造元のarparaは、本拠地を中国浙江省に置き、2021年3月24日に設立されたばかりの中国の新興企業。資本金は日本円でおよそ2億1,500万円。