リガクホールディングス(HD)は10月20日、台湾のグループ会社であるRigaku Technology Taiwan(RTTW)の敷地内に新たな技術拠点となる「Rigaku Technology Center Taiwan(RTC-TW)」を開設したと発表した。

リガクHDはX線を使った分析・計測装置の製造販売を手掛け、前工程向けのX線計測装置で世界トップのシェアを誇る。

同社が新たに設置したRTC-TWは半導体の生産環境を再現したクリーンルームやデモンストレーション、トレーニング、共同開発のためのスペースを備える。台TSMCをはじめとする現地の顧客とともに技術革新を進めるための拠点として、次世代ロジックや先端パッケージングなどの分野で求められる分析・計測技術の開発と応用を、現場に近い形で推進する。

加えて、日本の研究開発・製造拠点とも連携しながら同拠点の技術リソースを活用し、アジア圏全体における市場開発と顧客支援も強化するとしている。

同社の川上潤社長は市場の成長性と製品投入計画を踏まえ、2024年12月期に300億円弱だった半導体関連の売上高が、2030年には10倍の1,000億円も見込めるとし、その実現に向けて台湾拠点が重要な役割を担うとした。

出典:リガク プレスリリース