独Infineon Technlogies社は2021年2月4日、2021年度第1四半期(2020年10月〜12月)業績を発表した。同期売上高は26億3,100万ユーロで、前年同期比37%増、前期比6%増となった。各製品分野で前年度を上回った。営業利益は3億3,200万ユーロで、前年度同期比25%増、前期比では82%増となった。純利益は2億5,600万ユーロで、前年度同期比22%増、前期比2.3倍増となった。
事業分野別業績(その他除く)は、自動車分野(ATV)は売上高が11億5,000万ユーロ、前年度同期比40%増、前期比10%増。営業利益は1億8,500万ユーロで、前年度同期の2.8倍、前期の3.1倍となった。電気自動車(EV)向け販売額が急増、売上、利益を押し上げた。
産業向けパワー制御(IPC)分野は売上高が3億6,200万ユーロで、前年度同期比8%増、前期比4%増。営業利益は6,100万ユーロで、前年度同期比2%減、前期比12%減となった。家電向け等を中心に売上げは堅調に推移したが、利益は伸び悩んだ。
パワー&センサ・システムズ(PSS)分野は売上高が7億7,900万ユーロで、前年度同期比31%増、前期比3%増となった。営業利益は1億9,700万ユーロで、前年度同期比35%増、前期比6%減となった。特にセンサ分野で、売上げ、利益ともに大きな成長を記録した。
コネクテッド・セキュア・システムズ(CSS)分野の売上高は3億3,500万ユーロで、前年度同期からは倍増、前期からは1%増となった。営業利益は4,500万ユーロで、前年度同期比88%増、前期比7%増となった。CSSでは、支払カード、マイコンなどの需要は拡大したが、政府系のID関連、チケットシステムなどがCOVID-19の感染拡大により、売上が低下した。
2021年度第2四半期の売上高は25億〜28億米ドルと予想している(想定為替レート:1ユーロ=1.2米ドル)。自動車分野、PSS分野が需要を牽引すると予想している。2021年度通期での売上高は108億ユーロ±5%と予想している(同)。通期での投資額は16億ユーロを上回る見通しである。