GNC letter
GNCレター
半導体受託生産最大手、台TSMCは2025年4月10日、2025年3月の売上高を発表した。
売上高は前月比10.0%増、前年同月比46.5%増の2,859億5,700万台湾ドルとなった。また、2025年第1四半期(1月~3月)の売上高は前年同期比41.6%増の8,392億5,400万台湾ドルとなり、市場予想をわずかに上回り、同期として過去最高を更新した。
売上高は前年と比べて大幅な伸びを見せている。人工知能(AI)向けのサーバーなどに搭載する先端半導体の販売が好調で、同社の業績を大きく引き上げたほか、スマートフォン向けの販売も好調だった。また、今年の第1四半期はトランプ米政権による相互関税および品目別関税による価格上昇への懸念から、発効前の駆け込み需要が大きかったことも影響し、2022年以降最大の伸びとなった。
半導体は相互関税の対象外にされたものの、今後品目別関税が発表され、1~2か月以内に発動する見通しとなっている。また、13日にはスマートフォンやノートPC、半導体製造装置といった電子機器類についても「半導体関税」に含まれる見通しであることが発表されており、第2四半期以降の同社の業績への影響が懸念される。
同社は4月17日に第1四半期の決算および通期の見通しを発表する予定である。
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