2024年3月1日、インドのムンバイに本社を置く、Tube Investments of India LimitedおよびMurugappa Group傘下企業であるCG Power and Industrial Solutions Limited(以下 CG Power)とタイのOSAT企業Stars Microelectronics(Thailand) Public Co. Ltd、とルネサス エレクトロニクスの3社は、OSAT工場をインドにて構築・運営する合弁会社の設立のために合弁契約を締結したことを発表した。

合弁会社の92.3%はCG Powerが出資し、ルネサスとStars Microelectronics社がそれぞれ6.8%、0.9%を出資するとしている。合弁会社では今後5年間で760億インドルピーを投資ルネサスは先端半導体技術やその知見を提供し、Stars Microelctronics社は従来型のパッケージ技術やトレーニング・人材育成プログラム等を提供する。

今回主に出資を行うCG Power社は、インドのムンバイに本社を置くエンジニアリング複合企業で、産業用システムと電力システムの2つの主力事業を展開する。インドの鉄道業界向けにトラクション・モーター、推進システム、信号リレーなどを、産業・電力部門向けに誘導モーター、ドライブ、変圧器、配電盤装置、その他関連製品を幅広く製造している。

インド国内9カ所とスウェーデンに1カ所、世界トップクラスの製造拠点を有し、インド全土に4地域事務所と15支店のネットワークを展開し、約3,000人の従業員を擁する。2023年度の連結売上高は697,300万インドルピー(83,800万米ドル)でした。

合弁会社はインドのグジャラート州に最先端のOSAT工場を設立し、1日あたり1,500万個の生産能力を有する工場に増強する予定としている。

ルネサス の柴田英利CEOは、合弁会社の設立について

「インドは、ルネサスの事業を推進する上で、重要な地域です。ルネサスは、インドの革新的な風土と今後の着実な成長性を高く評価し、今後もインドへの投資を加速していきます。Murugappa GroupStars Microelectronics社と協業することで、インドの半導体エコシステムを強化し、拡大を続ける世界中の顧客の半導体需要に対応します。」

とコメントしている。

出典:ルネサス プレスルーム