国内半導体大手のキオクシアホールディングスは2023年9〜12月期の決算を公表した。

同期の売上高は2,620億円でNANDフラッシュメモリの需給改善と円安が追い風となり、前四半期比で8.5%増となった。一方で営業損益は前期の1,008億円から大幅に縮小したものの650億円。純損益も前期の860億円から改善したものの649億円を計上することとなった。

同社によると、引き続き在庫水準は正常化に向かい、需給バランスは改善し、販売価格は上昇に転じているとしている。

製品別では、PC、スマートフォンといったコンシューマ向けの需要も在庫水準の正常化や大規模メモリ搭載モデルの増加、ソフトウェアの更新に伴う買い替え増加から、市場回復傾向にあると見ている。

データセンタ向けでも在庫水準の正常化や各企業のIT設備投資の再開等、市場回復の兆候があることから、2024年後半には回復が期待されるとしている。

キオクシアホールディングス株式会社2024年3月期第3四半期決算概要