メモリ大手の米Micron technologyは、2023年9月27日、2023年6~8月期及び、通期の業績を発表した。売上高は前期比6.9%増も、前年同期比39.6%減の40.1億ドルとなった。非GAAP基準による純損失は、11.8億ドルに上った。

また、通期での決算では、売上高は前年の307.6億ドルから約半分となる49.4%減の155.4億ドルとなった。純損失では48.6億ドルにも上っており、1年を通じてメモリ市況が悪化していたことを示す決算の結果となった。

一方、2023年 9月〜11月期の決算見通しでは、売上高は44億ドル±2億ドルと見通しているが、一株あたりの損益が市場予測が −0.96ドルに対して、micron側では -1ドル〜1.14ドルの大幅な赤字になると見通しており、売上は改善を続けているが中国の制裁の影響もあり、引き続き厳しい状況に置かれている。

同社のSanjay Mehrotra CEOは、「2023年度、メモリ及びストレージ業界にとって厳しい環境の中、技術面でのリーダーシップを維持し、数多くの最先端製品を上市し、供給とコストに関して断固たる措置を講じた。2023年の業績は、2024年に需要の増加と規律ある供給によって市場が回復していく中で、当社にとって有利なものとなる。AIがデータセンタからエッジへと普及する2025年には、業界のTAM売上高が過去最高を記録することを期待している。」と述べた。