ロイター通信の報道によると、台TSMCは、半導体需要の低迷に伴って、最先端半導体向けの製造装置の納入を遅らせるように各半導体メーカーに要請を行ったという。これに対してTSMCでは市場でのうわさにはコメントしないとした。

この報道の影響により、東京エレクトロンやアドバンテスト、レーザーテックといったTSMC と取引のある国内装置メーカーの株価が大きく下落した。

しかし、ロイターの報道では関係者はこの納入延期は短期的なものになるだろうとしている。
現に8月の売上は前月比で回復を果たしていることや、米NVIDIAや米AMDといった同社の主要顧客がAI向け半導体の製造委託をTSMCに集中して行っていることから、同社の先端パッケージ生産設備は供給が追いつかなくなっており、設備投資が必要とされている。特にアドバンテストの製造するテスタや、それに関連する東京エレクトロンのプローバなどは、生成AIチップのテストに今まで以上に時間がかかるとされており、今後需要が伸びるとみられている。