半導体工場向けのガス供給や製造装置の保守管理を手掛けるジャパンマテリアルは7月21日、シンガポールで半導体製造装置部品の販売などを手掛けるGBS社を買収すると発表した。同社株70%を取得し子会社化する。取得価格は約1,700万ドル(約24億円)となる見込み。

GBS社はアジア地域において、大手ファウンドリー企業との継続的な取引関係を有する半導体製造工程のパーツ・プロセスキットのセカンドソーサーとして半導体関連事業及び車載用ビジョンシステムや ADAS(先進運転支援システム)の分野へ事業を展開している。

ジャパンマテリアルはトータルファシリティマネジメントを中心としたエレクトロニクス関連事業の拡大のため、今後も市場の成長が見込める東南アジアを重要地域と位置付けてきた。同社の既存のシンガポール子会社であるATS社とGBS社のセカンドソーサーとしてのノウハウと事業基盤を融合させることにより、東南アジア地域における半導体工場のメンテナンスを強化することが可能となる。また、グループ会社へのGBS社製品・サービスの提供、同社の販売ルートを活用してサービスの提供拡大を図る。

株式の取得は2023年8月中を予定しており、手続き完了次第、現経営陣と共同で経営を行う予定となっている。