Micronは、2023年6月28日に第三四半期(3~5月)の決算結果を発表した。

売上高は37.5億ドルとなり、前年同期の36.9億ドルからは1.6%増となったが、前年同期比56.5%減となった。純損失は19.0億ドルとなった。

同社CEOのサンジェイ・メヘロトラ氏は、
「Micronは第3四半期の売上高、売上総利益率、EPSのすべてがガイダンス範囲の中間値を上回りました。「メモリ業界は収益の谷を越えたと考えており、業界の需給バランスが徐々に回復するにつれてマージンも改善すると期待する。最近の中国サイバースペース管理局(CAC)の決定は大きな逆風となり、当社の見通しに打撃を加え、回復を遅らせている。長期的には、マイクロンの技術リーダーシップ、製品ポートフォリオ、卓越した事業運営により、AIやメモリ中心のコンピューティングなど、多様な成長市場において競争力のあるポジショニングを強化し続けていく。」とコメントし、同社の製品をサイバーセキュリティー上の深刻な問題があるとして規制を決定した中国の発表について、「当社の見通しに打撃を加え、回復を遅らせる」と、中国での市場シェアの最大半分がリスクにさらされているという懸念を示した。

一方、次の四半期(6~8月)の予測では、売上高を39億ドル±2億ドルとしており、引き続き回復傾向に向かっているという見通しを立てている。

スミット・サダナ最高事業責任者は、他地域でシェアを獲得し、世界シェアを維持するには時間がかかるとしており、メモリー市場の回復後も米中間での対立が続けば、同社の収益の完全な回復は当面先になる可能性がある。