日立製作所の森田守執行役専務は6月21日、都内で開かれた定時株主総会で、次世代半導体の国産化を目指す新会社「ラピダス」について、装置・ノウハウの提供により、生産の効率化などに向けて協力する方針であると明らかにした。

日立では子会社の日立ハイテクが半導体製造・検査装置を手掛けており、特にエッチング装置、プロセス製造装置に強みを持っている。

「ラピダス」にはトヨタ自動車やソニー、NTTなど国内大手8社が出資をしているが、日立は現時点で出資をしていない。森田執行役専務は「資金面の支援より、製造・検査装置やノウハウの提供を通じ、製造工程の改善の側面で協力したい」と述べ、同社への出資を否定しつつも、同社の競争力強化を積極支援する意向を示した。

また、ラピダスに限らず、日本で半導体関連の生産能力増強に向けて投資をする国内外のメーカーに対し、支援する意向も表明した。日本の半導体産業全体に対し、技術力で後方支援をする構えである。