パワー半導体で世界最大手の独Infineon Technologiesは、Appleのiphoneの組み立て等を行う、世界最大の電子機器製造企業の鴻海精密工業(フォックスコン)と電気自動車(EV)分野で長期パートナーシップを締結したことを発表した。

このパートナーシップによって、両者はSiCパワーデバイスの開発に焦点を当て、インバータ、車載充電器、DC-DCコンバータなどの自動車用高出力アプリケーションにおけるSiC技術の実装で協業する予定。

Infineonの車載向けSiC技術と、フォックスコンの持つ車載システムを活用して、効率性とインテリジェント性を備えた先進的な電気自動車を共同開発することを目指す。

foxconnは、近年はスマートフォンやPCといった電子機器の組み立てだけに留まらず、電動化が進展する自動車の開発に対してビジネスチャンスだとみて積極的に動いている。
2021年5月には、フィアット・クライスラー・オートモービルズとフランスのPSAグループの合併で誕生した世界4位の自動車メーカー「ステランティス」と車載用ソフトウェア分野での提携を発表、更に同年12月には、蘭NXP Semiconductorsと自動車のデジタルコックピットソリューション開発に向けて提携を行っている。