香港の新聞、サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じたところによると、中国のNANDフラッシュメモリメーカーであるYMTCは、NAURA(北方華創科技集団)に大量の装置を発注したことが分かった。これによって、YMTCは現在米国製装置規制の対象になっている128層以上の3D NANDフラッシュメモリの製造を再開していきたいとしている。

YMTCは、2023年上旬に、中国の国家集積回路産業投資ファンドを含む国営投資機関から70億ドル規模の融資を受けており、その金額の一部を装置に投資していると見られる。中国の半導体製造装置メーカーは、規制の対象となったSMIC、CXMT、YMTCを中心に投資が減速し、売上が減速するという見方もあったが、今回のように、自国設備による早期の巻き返しを図る動きが活発化していることから、AMECやNAURAがまもなく発表する決算も好況の可能性が伝えられている。NAURAは、2023年1〜3月期の純利益が前年同期比171.2~200.3%増になる見通しである。